Berlin頑張れ!

bergk2005-06-27

先日、アムステルダムのクラブについて書きましたが、今回はベルリンのクラブ「トレゾー(Tresor)」について書きたいと思います。というのも、今年4月でトレゾーが閉鎖されたらしいのです(さっき知った)。ドイツ国内だけでなく、世界のテクノシーンの中心だっただけに、かなりショック。
Tresorは「金庫」という意味。もともと金庫だった建物をクラブにしたところで、実際、クラブ内の壁には、古い金庫の跡が残っていました。金庫は、間口5×10センチくらいの小さなロッカーが何百と格子状に連なったもので、それぞれに鍵をかけることで、泥棒に入られた際に被害を最小限にとどめる工夫がされていたようです。
クラブは一階と地下の2フロアあり、地下がTresor、一階がGlobus(地球・世界という意)と名前が付いていました。一階は広くて、天井も高く、他のクラブと変わりません。ゲストDJはこちらでプレイすることが多かったようです。一方、地下のトレゾーは、まさにアンダーグラウンドそのもの。天井は低く圧迫感があり、かなり暑い。汗まみれの男女が足を踏み鳴らしながら踊っています。DJブースは、人影が見える程度で、かなりの暗さ。「よくこんな暗い中でレコード探せるな〜」と関心してました。マニアックなことを言えば、ドイツのテクノはベース音が固くドン!ドン!というよりダン!ダン!って感じなのですが、トレゾーはそのなかでもキツめ。コップを机に置いて油断すると、ビリビリ振動して、落ちて割れたりします。壁にもたれると、背中がビリビリ。
僕が行った時は、一階でフランキー・ナックルズ。地下で女性DJ(たぶんモニカ)がやっていました。一人で突入しましたが、明け方に日本人に会い、二人で「ドイツ人ってストイックだよね〜」と感心したのを覚えています。ラブパレードも中止になったし、ベルリンもっと頑張ってほしい!
トレゾー最後の夜(動画が見れます):http://o10.cc/o10/001250.php
Tresor公式HP:http://www.tresorberlin.com/club/data.pl?release=Tresor