髪を切りにいく

髪を切りに行ってきました。美容院ではなく、理容院。しかも、激安1600円也。髪型というのは、難しいです。以前、何度か美容院にも行きましたが、散髪屋と全く変らないので止めました。指名とか予約とかも面倒くさいし。
「10年後に見てイタくない髪型」「ドライヤーなどでのセットが不要」を基準にしている僕は、注文する際の文句はいつも決まっています。「だいたいこのままで、ちょっと切って」「前髪は揃えないで」「刈りあげないでください」。切ってる最中に「もみあげはどうします?」「自然な感じで」「筆みたいにですね」「ハイ、筆みたいでお願いします」。「筆みたい」とは、もみあげを途中でスパッと横一直線に切る(剃る)のではなく、そのまま自然な感じでスーッと細くさせるという意味。他の店は分かりませんが、僕の行く店では業界用語のように使われています。
 こうして書くと、消去法的な注文が多いです。記憶をたどっても「誰々みたいに」とか細かく注文したことがありません。それでも高校生のころは、多少色気づいていたようです。「ジェル」「ギャッツビー」「ルシード」この単語さえ押さとけば満足でした。通っていた中学校が強制坊主だったこともあり、卒業と同時にイガグリ頭にジェルを塗りつけました。粉吹きました。高校2年の生徒手帳の自分、安全地帯ですか?海苔のようなサイド・バック。忘れたい過去です。
 とはいえ、まだ芸能人の写真は、恥ずかしくて持って行ったことはありません。これが唯一の救いです。写真を持っていったのは、ドイツで散髪に行ったとき。ドイツには理容院はないので、美容院に行きました。でも、持って行ったのは「自分の証明写真」。我ながら謙虚。外国での散髪は勇気がいります。
 みなさんは、髪を切りに行くときなんと注文するのでしょうか?ご教示いただけると幸いです。ダサい髪型はイヤけど、「モテヘヤ・カタログ」を切り抜いては行くのは勘弁です。言わなくてもそれなりにしてくれる、カリスマ美容師が流行る理由もこのへんにあるのか?