サツキとメイの家

愛知万博の「サツキとメイの家」が人気だそう。さきほど建設の過程を記録したHPを見て、年配の職人さんが嬉々として作業している姿に感動さえ覚えました。僕の推測ですが、洋風を良しとする現代日本の風潮のなか、彼らはしばしば居場所のない気分を味わっていたのではないでしょうか?建築デザイナーとの意見の対立もあるでしょう。それが「サツキとメイの家」では、今まで培ってきた技術を思う存分発揮できる。しかも、若手の職人に改めて尊敬される。こんな機会はそうありません。
また、ここでは宮大工による寺社仏閣などではなく、一般人が住む住宅というのが重要です。昭和(30年代)の木造住宅に関する技術を生きたかたちで継承するには、職人の年齢からして今がギリギリ。これを機に日本の建築技術が再評価&継承されること期待します。
余談ですが、サツキとメイのお父さんは考古学者。本棚の本から判断して「土偶」が専門のようです。
さつきとメイの家:http://chubu.yomiuri.co.jp/ban2003/ziburi/ziburi.html
関連書籍:トトロの住む家(正確には、トトロは木の洞に住んでます)